東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「ニース・エズ・モナコ公国とロンドン」

07. ニースの花市・食べ物市とサヴォワ公家宮殿

ニースの旧市街にあるサレヤ広場のマルシェ(市場)

イギリスの首都ロンドンからフランス南部ニースへとやって来た旅も6日目の朝になる。でも、まだまだ時差ぼけがとれないのは、やっぱり年齢のせいかな。

フランス南部コート・ダジュールにあるニースのサレヤ広場の花市

でも、おかげで早く目が覚めたから、ちょいと散歩に出て、ニース旧市街の中にあるサレヤ広場にやって来た。昨日の夜もサレヤ広場を歩いたんだけど、既に暗くなっていたこともあって、誰もいなかった。対照的に今朝のサレヤ広場はとってもにぎやかだね。

ニースの花市

上の画像も下の画像も、ニースのサレヤ広場で見た花市の様子。昨日も今朝もこのサレヤ広場にやって来たのは、このニースの花市を見るためだったんだ。家内から出された宿題だったからね。

フランス南部コート・ダジュールにあるニースのサレヤ広場の花市

ちなみに今日は日曜日(明日からモナコ公国で仕事 ・・・ いやなことを思い出した)なんだけど、このニースのサレヤ広場のマルシェ(市場)では、火曜日から日曜日には花市と食べ物市、月曜日にはアンティークの市が立つんだそうな。

ニースの食べ物市

そして下の画像はニースのサレヤ広場の食べ物市の様子。買い物のお姉さんは味見をしているのかな。並べられている瓶詰めとかは、アンチョビとかだろうか。アンチョビやオリーブや卵を載せた生野菜たっぷりのニース風サラダも美味しいよね。

フランス南部コート・ダジュールにあるニースのサレヤ広場の食べ物市

ついでながら、上の画像の左上に見えている軒先から吊り下げられたチラシには、「暮らし快適」なんて日本語の文字も見えるね。きっと日本の雑誌に掲載された記事を吊るしているんだろうな。日本人のお客さんも少なくないんだろうね。今日は見当たらないけど。

ニースにあるサヴォワ公家宮殿

そして下の画像の中、トマトやタマネギのお店の向こうに見える立派な建物は、かつてのサヴォワ公家の宮殿なんだ。

フランス南部コート・ダジュールにあるニースのサレヤ広場から眺めたサヴォワ公家宮殿

この宮殿の主だったかつてのサヴォワ公家は、やがてサルディニア王家となり、そして19世紀後半にはニース生まれの英雄ガリバルディなどの活躍によって統一イタリア王国の王家となった。

でも、イタリア統一の際に障害となったのがハプスブルク家だった。そのハプスブルク家と戦う為に手を結んだのがフランス皇帝ナポレオン3世だった。その見返りとして、このニースはフランスに割譲されたんだ。

といっても、ニースを含むこのあたりの土地は、かつてフランス王(その前にはプロヴァンス伯)とサヴォワ公やハプスブルク皇帝家とが取ったり取られたりを繰り返していたんだ。

例えばフランス王フランソワ1世ハプスブルク家の皇帝カール5世とこのあたりで何度も戦っている。マリー・ド・メディチと再婚した頃のアンリ4世もサヴォワ公と戦っていた。フランス王ルイ14世太陽王の頃にも、スペイン継承戦争などで争奪戦が繰り返された。そして、フランス革命の後には、革命軍がサルディニア王家支配下のニースを占領したんだ。


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