東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「ニース・エズ・モナコ公国とロンドン」

15. シャガール美術館(ニース、フランス)

ニースのシャガール美術館に到着

フランス南部コート・ダジュールの岩山の上の鷲の巣村エズの路地での迷子を楽しみ、そのエズ村のレストラン「シャトー・エザ」で地中海を眺めながらランチを食べた。

シャガール美術館の建物(ニース、フランス)

が、今日のミッションはまだ終わっていないんだ。レストランで呼んでもらったタクシーに乗り込み、岩山の上のエズ村から海辺のニースに戻り、やって来たのはシャガール美術館(上の画像)だった。

シャガール美術館で見たモザイク画

シャガール美術館と言えば、旧約聖書をテーマに描いた一連の絵画いわゆる「聖書のメッセージ」が名高いよね。でも、ここでは他にも色々なシャガールの作品を見ることができるんだ。

シャガール美術館で見たモザイク画「預言者エリア」(ニース、フランス)

例えば、上の画像はモザイク画。「預言者エリア」がテーマなんだそうな。ユダヤ人(このロシア出身の画家マルク・シャガールもユダヤ人だった)においては、エリアはモーゼに次ぐ偉大な預言者だったらしい。

但し、キリスト教徒とユダヤ教徒とで預言者エリアの位置づけは異なるようで ・・・ ちょいとばかり勉強しただけでは理解できなかったんだけどね。(実家は禅宗なんだけど私はキリスト教の幼稚園に通った。覚えているのは、ご飯を食べる時のお祈りだけなんだけど。)

シャガール美術館で見たステンド・グラス

シャガールはステンド・グラスの作品もあちこちに残している。エルサレム、ニューヨーク、フランスなどなど。そして下が画像はシャガール美術館で見たステンド・グラス。青が印象的だね。

シャガール美術館で見たステンド・グラス(ニース、フランス)

ステンド・グラスの青といえば、シャルトル・ブルーだよね。パリから鉄道で1時間ほどで行けるシャルトルの街にあるシャルトル大聖堂のステンド・グラスだね。シャガールはそのシャルトル大聖堂のステンド・グラスを熱心に研究したんだそうな。

シャガール美術館で聖書のメッセージ

そしてシャガール美術館のメイン・イベントは、シャガールが旧約聖書の世界を描いた連作「聖書のメッセージ」。下の画像は、そんな聖書の世界を描いた作品が並べられた様子なんだ。

シャガール美術館の館内の様子(ニース、フランス)

ちなみに、シャガールは自身の連作「聖書のメッセージ」をフランスに寄贈したんだけど、それを受け取ったフランス政府が西暦1973年に設立したのが、このニースのシャガール美術館だった。では、次のページからそのシャガールが描いた旧約聖書の世界を見ていくかな。


次のページは 「16. シャガール美術館で見た聖書の世界 -1.」



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