東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「ニース・エズ・モナコ公国とロンドン」

11. 岩山の上の鷲の巣村エズに向かう

ニースからタクシーで岩山の上の鷲の巣村エズに向かう

フランス南部ニースの旧市街を歩き、サレヤ広場の花市・食べ物市海岸通プロムナード・デ・ザングレイタリア統一英雄ガリバルディゆかりの教会、そしてニース大聖堂などを見て歩いた。さて、時間だ。ニース旧市街のはずれでタクシーに乗り込む。

フランス南部コート・ダジュールの岩山の上の鷲の巣村エズをタクシーの中から見た

タクシーはニース近くの山道を走る。その途中でタクシーの窓から見えた岩山の上の鷲の巣村エズが上の画像。今からその鷲の巣村エズへ行こうというわけだ。

フランス南部コート・ダジュールのニース、エズ、そしてモナコ公国

このあたりでフランス南部コート・ダジュールの地理を復習しておこうか。下の略図をご覧あれ。(ロンドンからニースに出発する前にも見た略図なんだけどね。)

フランス南部コート・ダジュールのニース、エズ、モナコ公国の略図

ロンドンからの飛行機が着陸したニース空港(コート・ダジュール空港)は、ニースの西 7kmほどのところにある。そしてニースの東 15kmほどのところにモナコ公国があるわけだ。岩山の上の鷲の巣村エズは、ニースからモナコ公国に向かう途中にある。

西暦1860年にサルディニア王家(かつてのサヴォワ公家)がニースを皇帝ナポレオン3世統治下のフランスに割譲した際に、モナコ公国はフランスの保護国となった。当時のエズはそのモナコ公国の一部と考えられていたらしい。ところが、エズの人々はモナコ公国の中にとどまるよりはフランスに帰属することを望んだ。それでエズはフランス領となったんだそうな。

他方でモナコ公国はその東側のイタリア国境近くの地区をフランスに割譲し、その見返りとして西暦1861年にフランスがモナコ公国の主権を承認している。(今のモナコ大公はかつてのハリウッド女優グレース・ケリーの息子さんのアルベール2世。)

岩山の上の鷲の巣村エズを撮影

というのが、このあたりの地理なんだ。ところで、ニースからエズに向かってくれたタクシーの運転手さん、私が車窓からエズにカメラを向けているのに気づいたらしい。路肩に車を停めてくれたんだ。有り難う。

フランス南部コート・ダジュールの岩山の上の鷲の巣村エズを道端から眺めた

というわけで、道端からゆっくりとカメラを構えて撮影した岩山の上の鷲の巣村エズの眺めが上の画像というわけだ。確かに岩山の上にある鷲の巣のようでしょ。ちなみに、最も高い場所の標高は 427メートルだと。

ついでながら、ニースでタクシーに乗った際、エズまで行くようにお願いした。ところが運転手さんの質問がどっちのエズかというもの。というのも、エズには二つの集落があるんだそうな。

まず、私が行こうとしている岩山の上の鷲の巣村エズは、エズ・ヴィラージュ。こちらが本来のエズ。対して、もう一つのエズは海辺にある。それが、エズ・ボール・ド・ラ・メール。こちらの海辺のエズにはニースから通じている鉄道の駅もあるらしい。

ちなみに、海辺のエズから鷲の巣村エズまでは山道を歩いて行くことも出来る。その山道は「ニーチェの道」と呼ばれているらしい。歩いて1時間の距離だって。ガイド・ブックによれば、コート・ダジュールの自然を満喫することの出来る道だそうな。そういわれても ・・・ ね。

コート・ダジュールと地中海

タクシーの運転手さんが車を停めてくれた山道からは、コート・ダジュールの青い地中海の眺めを楽しむことも出来たんだ。

フランス南部コート・ダジュールのエズ近くの道端から眺めた別荘地サン・ジャン・カップ・フェラ

上の画像もそんな眺めなんだけど、海に突き出した半島は、別荘地で名高いサン・ジャン・カップ・フェラ半島なんだそうな。率直に言ってよく知らないけど、ロスチャイルド家を筆頭とするお金持ちの別荘が並んでいる場所なんだって。すごいね。でも、私には無縁の世界かな。


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