東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅
コーンウォール と デヴォン
(イギリス、1995年8月)
アーサー王 と コーンウォール・デヴォンの略年表
1. 先史 - ケルトの時代
- 新石器時代、コーンウォールは上質のフリント原石の産地だった。コーンウォール産の石で作られた石斧は、イングランドせ南部の各地で発掘されている。
- BC 20 - 16 世紀、コーンウォールで錫の採掘が始まった。この錫はヨーロッパ大陸に輸出され、各地で青銅の生産に用いられた。
- 青銅器時代に成立したケルト人が、次第にヨーロッパ各地に広がった。
- BC 10-6 世紀にオーストリアを中心に栄えたハルシュタット文化は、ケルト人によるものと考えられている。
- BC 7-6 世紀頃、イギリス(ブリテン島)にケルト人が渡って来た。初期の頃にはゲール人、やがてブリトン人、最後にベルガエ人が渡来したらしい。
- BC 6-1 世紀にスイスを中心に栄えたラ・テーヌ文化は、ケルト人によるものと言われている。
- BC 5世紀、古代ギリシャのヘロドトスは、ケルト人の発祥の地はドナウ川上流だと記録した。
- BC 3 世紀、古代ギリシアのディオゲネスの残した文章によれば、ケルト人の中にはドルイドと称する預言者がいたとされている。
- BC 1 世紀には、アイルランドを含むブリテン諸島全体がケルト人の世界になっていた。
ケルト人はブリテン諸島各地に砦を築いていた。アイルランドのデューン・エンガス(アラン島)やスコットランドのデューン・テルベなどは、ケルトの砦の様子を今に伝えている。
ケルト人の残した砦 デューン・テルベ
右の画像は、スコットランド西部ハイランドの奥地に残るケルト人の砦デューン・テルベの様子。
もう少し詳しく知りたい方は、旅行記「スコットランド周遊」の中にある「デューン」のページを見て下さいね。
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