エミリア・ロマーニャ と トスカナ (イタリア) 1999 年 6 月
ネオニアーノ洗礼堂から歩くこと約 500メートル。たいした距離ではない。だけど、冷たい雨は降り続いている。デコボコのある古い石畳の道には、たくさんの水溜りが出来ている。たっぷりと水の染み込んだ靴は、重くて冷たい。が、「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」に観光を続ける私たちは、聖ヴィターレ教会に到着。 聖ヴィターレ教会 (あるいは、サン・ヴィターレ教会)聖ヴィターレ教会は、東ゴート族の王テオドリックが亡くなったのと同じ西暦 526年に建てられた。そして、東ゴート王国が滅びた後、西暦547年に大司教マクシミアヌスによってカトリックの教会として聖別されている。(先に書いたけど、マクシミアヌスは、大司教館付属博物館に保管されている象牙の司教座を贈られた人物。) 典型的な古代ローマのバシリカ様式によって建てられたサンタ・ポリナーレ・ヌオーヴォ教会と違って、東方の影響を強く受けているサン・ヴィターレ教会は変則的な八角形のクーポラを持つ建物。 その内部には、コンスタンティノープル(現トルコのイスタンブール)のアヤ・ソフィア聖堂にあったものと匹敵する多くのモザイク画が残されている。
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