東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「エミリア・ロマーニャとトスカナ(イタリア)」

41. シエナから鉄道で ・・・ 列車に乗り間違えた

シエナでジェラート

ちょいと急ぎ足だったけど、シエナの色々を見て歩くことが出来たね。カンポ広場マンジャの塔とプブリコ宮殿大聖堂(ドゥオモ)などなど。

シエナのジェラート屋さんの店頭(イタリア)

ふと気がつけば、街角にジェラート屋さん(上の画像)を発見。イタリアのジェラートは美味しいよね。というわけで、冷たくて美味しいジェラートを食べて気分一新だ。

シエナ歴史地区を取り囲む城壁

さて、そろそろ時間だね。世界遺産となっているシエナ歴史地区を後にして、駅に向かおう。

シエナの歴史地区に残る城壁(イタリア)

その途中で見かけたのが、上の画像にある城壁だった。シエナ歴史地区を取り囲む城壁だね。この城壁は13世紀末に完成したものなんだそうな。この城壁はかなりの部分が今も残っているらしいよ。

シエナ駅から列車に乗って ・・・

間もなくシエナ駅に戻ってきた。まずはコイン・ロッカーからスーツ・ケースを取り出す。予感はあったけれども釣り銭は出てこなかった。続いてシエナ駅の構内のカフェで昼食だ。チキン・カツのサンドイッチ、ハムをはさんだフォルカッチャ、ビールの大ジョッキ2杯。日本円で 1,400円ほど。イタリアは安くて美味い。素晴らしい国だよね。

13時過ぎのエンポリ行きの列車に乗り込み、シエナ駅を出発する。30分ほどでポッジボンシ駅に到着するはず。そこからタクシーでサン・ジミニャーノまで行くという予定だ。憧れの街、中世の塔の街サン・ジミニャーノへ行くということで、家内は期待を膨らませている。(下の画像は列車の車窓から眺めた風景。)

シエナから乗った列車から眺めた風景(イタリア)

ところで家内が何故にサン・ジミニャーノに行きたいのか。家内の説明によれば、以前に観たテレビ番組「スチュワーデス刑事」に登場した風景が良かったんだそうな。ついでながら、その番組で見た景色が良いということで、私たちはフランス東部ブルゴーニュ地方まで旅をしたこともある。テレビ番組に踊らされる私たちだね。

列車に乗り間違えた

家内の憧れの街に刻一刻と近づく ・・・ はずだった。でも、30分経っても、1時間経っても、降りる予定の駅に到着しない。なんかヘンだ。隣の座席で本を読んでいる若い男性に尋ねてみた。

「この列車はエンポリ行きですよね。」
「いや、グロセト行きですけど ・・・ 。」

列車に乗り間違えた。何か美味い乗り継ぎ方法はないかとトマス・クックのヨーロピアン・タイム・テーブルを調べる。が、妙案は浮かばない。シエナまで戻るしかないみたいだ。

シエナから乗った列車をスティッチアーノ駅で下車(イタリア)

仕方なく次の停車駅で列車を降りる。ホームの表示によれば、スティッチアーノという駅みたいだ。聞いたことも無い。トマス・クックのヨーロピアン・タイム・テーブルでも調べてみたけど、そんな駅は載っていない。しかも、駅員もいないみたい。無人駅みたいだ。

駅の待合室の壁に列車の時刻表があった。それによれば、次のシエナ行きの列車は 2時間後。私の郷里に匹敵するド田舎に来ちゃったらしい。ま、泣こうがわめこうが、無いものは無い。来ない列車は来ないわけだ。諦めた私たちは駅の待合室のベンチに腰を下ろした。2時間ほど休憩するしかないよね。

そこへ登場してきた中年の御婦人。私たちに向かって出て行け ・・・ と言っているみたい。どうも待合室の清掃をしたいらしい。はいはい、わかりましたよ。というわけで駅を出たんだけど ・・・ 。


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