東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第四部 ローマ・ヴァティカン編

D33. ローマのサンタ・マリア・デル・ポポロ教会に入る

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

スペイン階段・スペイン広場から歩いて15分ほどのポポロ広場に面して立つポポロ門(かつてのローマの北の玄関口)の脇にあるのが、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会。下の画像はその正面ファサードなんだけど、本当に質素な外観だよね。

イタリアの首都ローマのポポロ広場にあるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会の正面

ところが、こんな小さくて質素な教会の中で、ラファエロカラヴァッジョベルニーニなどのイタリア美術を代表する芸術家の作品を見ることが出来るんだ。しかも中に入るのは無料で、フラッシュを使わなければカメラを使うこともできる。入らないわけにはいかんでしょ。

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の入り口で ・・・

というわけで、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の正面入り口に向かう。下の画像がその入り口なんだ。

イタリアの首都ローマのポポロ広場にあるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会の正面入り口

上の画像でも見えているけど、入り口の脇に女性が座っているでしょ。おそらくはジプシーのおばさんだよね。なんせイタリアのルネサンスやバロックの美術館のようなサンタ・マリア・デル・ポポロ教会には外国からの観光客も多い。ジプシーの狙い目になるよね。

ヨーロッパのジプシーの人々の全てが悪さをするわけじゃない。でも、旅行者としてはジプシーに注意が必要なのは確かだよね。逃げ足の早い子供たちはもちろんだけど、おばさんだって油断は大敵だ。私はミラノでジプシーおばさんの集団に襲われたことがあるんだ。

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の内部

というわけで、入り口のジプシーのおばさんから目を離すことなく、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の中に入る。

イタリアの首都ローマのポポロ広場にあるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会の内部

上の画像がその教会の内部の様子。外観からも想像できるけど、やはり小さな教会だよね。でも、由緒ある教会なんだ。

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の歴史

西暦1099年、フラミニア門(現在のポポロ門)の横に聖母マリア(サンタ・マリア)に捧げられた小さな教会が建てられた。建設を命じたのはローマ教皇パスカリス2世だった。でも、教会を建てる資金を出したのはローマ市民だったから、ポポロ(市民)教会と名づけられたというわけだ。

西暦1472年、ローマ教皇シクストゥス4世の命により、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会が再建された。ちなみに、教皇シクストゥス4世はシスティーナ礼拝堂を建てさせた人物。後に甥が教皇ユリウス2世となり、今のサン・ピエトロ大聖堂の建設を始めている。

その後、16世紀の初めには、ブラマンテによって後陣(アプス)が増築された。私たちが見るサンタ・マリア・デル・ポポロ教会は、こうして出来上がったんだね。

では、このサンタ・マリア・デル・ポポロ教会が誇るイタリア美術のお宝を見て歩くことにするか。まずは右手の側廊から周っていくことにしよう。(詳しくは次のページで。)


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