東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「春のポルトガル」

リスボン、シントラ、オビドス、ナザレなど

10. オビドス -2. 街並みとアズレージョ

オビドスの街の白壁の家々

戦いの時代に築かれた城壁に囲まれたオビドスの街なんだけど、その街並みは可愛いかったりする。

中世の城壁に囲まれたオビドスの街並み(ポルトガル)

上の画像に見えるように、石畳の道の両側には白壁の家々が並んでいる。そんな街並みを眺めながら、観光客は土産物屋さんに入ったり、カフェで絞りたてのオレンジ・ジュースを飲んだり。

テラコッタの壺に植えられた花に飾られたオビドスの街並み

丘の上の城壁の街オビドスには、ちょいとした石段も多いんだ。そんな石段は、必ずと言って良いほどテラコッタに植えられた花々に飾られている。石畳の道の両側の白壁の家々も花々に飾られていたね。

中世の城壁に囲まれたオビドスの街並み(ポルトガル)

こんな可愛いオビドスの街が、中世の服装をした人々や中世の食べ物などでいっぱいになるのが7月なんだそうな。毎年7月には、このオビドスで中世の市場を模したイベントが開催され、多くの観光客が集まるらしい。

オビドスの街角のアズレージョ

シントラの王宮ケルス宮殿でも多くのアズレージョを見たけれども、このオビドスの街角もアズレージョ(下の画像)で飾られていたよ。

中世の城壁に囲まれたオビドスの街角で見たアズレージョ(ポルトガル)

このポルトガルやスペインで見られるアズレージョ(絵柄タイル)は、8世紀に侵攻してきたイスラム教徒の影響で発達したものらしい。大航海時代のポルトガル王マヌエル1世は、スペイン南部アンダルシア地方の街セビリアで焼かれたタイルを輸入したこともあるんだそうな。その頃のポルトガルのアズレージョは、多くの色彩を使ったタイルで壁面をタペストリーのように装飾したらしい。

17世紀後半からは、オランダから輸入したタイルが増えたんだそうな。中国の陶磁器に似た白地に青の絵柄のタイルが流行ったとか。上の画像にあるアズレージョのようなタイルだったんだろうね。

それから100年ほどが経った18世紀半ばのポンバル侯爵の時代には、青のみならず、赤・黄・緑などの色彩のタイルが多用されたらしい。一口にポルトガルのアズレージョと言っても、様々な変化してきたんだね。

オビドスの街角のアズレージョの下のレース編みのおばあちゃん

ところで、上の画像にあるアズレージョの下では、おばあちゃんがレース編みをしていた。出来上がったレース編みを観光客に売っているみたい。そのおばあちゃん、私がカメラを構えると自分のレース編みを広げてポーズを取るんだ。それが下の画像なんだけど、愛嬌だけじゃなくて商売っ気もたっぷりのおばあちゃんだね。

中世の城壁に囲まれたオビドスの街角のアズレージョの下のレース編みのおばあちゃん(ポルトガル)

せっかくだから、そのアズレージョの下のおばあちゃんからレース編みのテーブル・センターを買ったよ。日本円にして1800円ほどだったかな。そのレース編みと土産物屋で買った絵葉書が中世の城壁の街オビドスのお土産だね。


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