東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅冬景色のトルコ
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ブルー・モスク内部のイズニクの青いタイルブルー・モスクという通称の由来となっているのは、内部を飾っている青いタイル。ブルー・モスクでは、当時のオスマン・トルコを代表するイズニク窯のタイルを21,043枚も使っているらしい。 そのイズニク窯なんだけど、17世紀には衰えてしまったから、もうイズニクのタイルを作ることは出来ないんだって。 この見事な青いタイルを見て思い出すのが、ポルトガルの古い教会を飾っていたアスレージョというタイル。おそらくは、同じ起源を持つ技術が西にポルトガル、東にトルコに伝播して、各々で青いタイルを作ったんだろね。宗教や戦争の持つ技術伝播力は強いと感じるね。
ブルー・モスクの象の足ブルー・モスクのドームの高さは43メートルになる。そのドームを支えているのが、直径5メートルに及ぶ巨大な柱なんだ。その柱の通称が「象の足」。下の画像を良く見れば、右の方に暗い影が見えるでしょ。それが「象の足」だよ。オスマン・トルコの栄光と没落初期のオスマン・トルコの軍事力を支えたのは、遊牧騎馬民族伝統の騎乗兵軍団だった。でも、中期以降は歩兵を中心とするイェニチェリがオスマン・トルコの軍事力の中心となったわけだ。衰退する騎乗兵軍団と影響力を強めるイェニチェリは、1648年にブルー・モスク周辺で戦ったことがある。ブルー・モスクが1616年に完成して30年余りしか立っていない時点でね。 オスマン・トルコ帝国の力を象徴する建物の横で、その衰退を予告する事件が起こったわけだね。
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