東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

パリに住んだ ・・・ つもりの 9日間 (フランス)

パリからロワール、ノルマンディー、シャルトルまで

23. モネの家にある睡蓮の池 (ノルマンディー)

ジヴェルニーにあるクロード・モネの家の「睡蓮の池」

晩年には白内障で視力の低下に苦しんだとはいえ、86歳という長寿に恵まれたフランス印象派の画家クロード・モネ。とっても多くの作品を残しているわけだ。でも、その中でも最も名高い作品と言えば、「睡蓮」かな。(モネの「睡蓮」は200作以上も残っているらしいけど。)

フランスの印象派の画家クロード・モネの家にある睡蓮の池(ジヴェルニー、フランス)

そんな代表作「睡蓮」をモネに描かせたのが、上の画像にある「睡蓮の池」なんだ。この池はフランス北部ノルマンディーの村ジヴェルニーにあるモネの家の庭で見ることができる。

モネの家の「睡蓮の池」と日本橋(ル・ポン・ジャポネ)

西暦1883年にジヴェルニーに移り住んだクロード・モネ。西暦1893年に買った土地に池を作り始めた。それが「睡蓮の池」。

フランスの印象派の画家クロード・モネの家にある睡蓮の池と日本橋(ジヴェルニー、フランス)

その睡蓮の池に作ったのが、上の画像にある日本橋(ル・ポン・ジャポネ)だった。日本に憧れる印象派の画家モネにとっては、この緑色の太鼓橋が日本のイメージだった。といっても、結局はモネは憧れ続けた日本に来ることができなかったんだけどね。

200作以上も残るモネの「睡蓮」は、あちこちの美術館で見ることができる。でも、上の画像にある日本橋の描かれた「睡蓮」はイギリスの首都ロンドンにあるナショナル・ギャラリーで見ることができるんだ。

さてと、ジヴェルニーにあるモネの家を出る前に、その敷地の中にあるショップで絵葉書を買っておこう。今日はパリに残っている家内への土産物だ。本当はこのジヴェルニーにあるモネの家に来たがっていたのは家内だった。今日は体調がもう一つで残念ながら来ることができなかったけど。せめて絵葉書くらい買って帰らないとね。

ヴァーノン駅前のカフェでランチとシードル

モネの家を出たところで、ちょうどタクシーがやって来た。すぐに手を挙げて停める。ヴァーノンの駅まで頼みます。そのヴァーノンの駅でパリに戻る列車の時刻を確認する。ちょいと時間があるね。駅前のカフェに入り、遅いランチにしよう。

フランス北部ノルマンディーにあるヴァーノンのカフェで飲んだシードル

そのランチに食べた料理はどうってこともなかった。でも、飲んだシードルの美味かったこと。本当にノルマンディーのシードル(リンゴの発泡酒)は美味いね。イギリス南西部のコーンウォールやデヴォンのシードルも美味いんだけどね。ついでながら、ロンドンパブでもシードルを飲むことが出来る。私はそのシードルも好きなんだけど、もちろんノルマンディーのシードルにはかなわないね。

14時57分発の列車に乗り込む。パリまでは1時間もかからず。地下鉄を乗り継いで、16時にはパリのアパルトマンに到着したよ。間もなく戻ってきた家内と一緒に近所のスーパーで買い物。

パリのミシュラン三ツ星のレストラン「ピエール・ガニェール」

夕方には風呂につかり、今日一日の汗を洗い流す。19時半にはディナー・ジャケットを着てアパルトマンを出る。地下鉄を乗り継ぎ、ジョルジュ・サンク駅で下車。パリのミシュラン三ツ星のレストラン「ピエール・ガニェール」に入る。今夜はこの店でディナーというわけだ。

カンパリを使ったカクテルをアペリティフにメニューを読む。久々にコースで行ってみよう。量が多すぎるかなとも心配したけど、大丈夫だと言うスタッフに励まされたんだ。

次はワイン・リストだ。1996年のムルソーか、1993年のアルザスのリースリンクか。どちらにしようか迷っていると私。ソムリエ氏の勧めに従い、選んだのはアルザスのリースリンク。

フランスの首都パリにあるミシュラン三ツ星のレストラン「ピエール・ガニェール」の店内

やがて登場したアルザスのリースリンク。白ワインなのにデキャンタージュされちゃった。初めて見た白ワインのデキャンタージュに驚く私。でも、酒石酸などの結晶を取り除いたり、酸化させてまろやかさを引き出すなどを目的に、白ワインでも有り得るらしい。確かにグラスに注がれたワインが信じられないほどに美味かった。どんなワインでもデキャンタージュが良いわけじゃないけどね。

料理の方は多彩で面白い。ちょいと内容を書くならば、フォアグラのテリーヌとイカ、ランゴスティンとカニ、小エビの茶碗蒸し風、オマール、イトヨリのグリル、仔牛肉と赤ピーマンのソース。どれも個性的な料理だった。でも、ちょいと好みが分かれるだろうね。実を言えば家内はかなり残してしまった。私は完食したけど、それは単にがっついているだけだからね。とっても評価の難しい店だな。

とっても充実したコレクションのチーズ、そして最後の締めくくりは、プチフールが 3種にデザートが 5種。最後まで圧倒されたよ。ピエール・ガニェール氏はとってもエネルギッシュな芸術家なんだろうな。


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