東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

パリに住んだ ・・・ つもりの 9日間 (フランス)

パリからロワール、ノルマンディー、シャルトルまで

28. サント・シャペルのステンド・グラス (パリ)

聖王ルイ(9世)の聖なる礼拝堂 サント・シャペル

朝からサン・ドニ大聖堂を見て歩き、お昼を食べて、クリュニー中世美術館を見て周った。なんだか眠くなってきちゃったな。お昼に美味しいワインを飲んだこともあるんだけどね。

が、そんな私を家内は無理やりに引っ張って近くのシテ島に向かう。サント・シャペルのステンド・グラスを見ないと絶対に後悔すると言うんだ。家内は以前のパリ旅行の際にサント・シャペルに入ったことがある。その家内が断言するんだから、そうなんだろうね。

クリュニー中世美術館近くのサン・ミシェル通りを北へ向かって歩き、地下鉄のサン・ミシェル駅の入り口を過ぎ、セーヌ川にかかる橋を渡り、シテ島に入る。すぐに見えてくる最高裁判所、サント・シャペルはその中庭にあった。これは知らなきゃ入らないだろうね。

そのサント・シャペル聖王ルイ9世によって建設され、1248年に完成した建物 ・・・ だと資料に書いてある。(聖王ルイ9世はシャルトル大聖堂を完成させた人物でもある。)

フランスの首都パリのシテ島にあるサント・シャペルの1階

そして、上の画像がその聖王ルイ(9世)による聖なる礼拝堂 サント・シャペルの1階の内部の様子なんだ。えらいキンキラで、どんな教会やねん。という私を、家内は無理やりに2階に連れて行く。

サント・シャペルの素晴らしいステンド・グラス

サント・シャペルの2階に登って、私も納得した。なんと素晴らしいステンド・グラス。それが下の画像なんだ。

フランスの首都パリのシテ島にあるサント・シャペルの2階のステンド・グラス

その高さは 15メートルもあるらしい。世界最大。且つパリでも最古のステンド・グラス。見ないと後悔すると家内が言ったのも納得だよね。このサント・シャペルはゴシック建築の最も華やかなモニュメントなんだ。(ちなみに、ロマネスクからゴシックになり、暗い壁に窓が設けられ、ステンド・グラスが取り入れられたんだけど、その初期の建物がパリ郊外で見たサン・ドニ大聖堂だった。)

フランス王ルイ9世(聖ルイ)がこのサント・シャペルを建てることを思い立ったのが西暦1241年のことだった。そして完成したのが西暦1248年。ルイ9世(聖ルイ王)はキリストの頭に載せられたイバラの冠などの聖遺物などをこのサント・シャペルに安置したんだそうな。

フランス王ルイ9世(聖ルイ王)は、パリにサント・シャペルを建て、シャルトル大聖堂も建て、第7回・第8回十字軍にも参加している。そして西暦1270年に亡くなったんだけど、西暦1297年にはローマの教皇庁から聖人とされたんだ。故に「聖ルイ」王と呼ばれるわけだ。

サント・シャペルのバラ窓のステンド・グラス

サンド・シャペルには、下の画像のようにゴシックの教会にはお決まりのバラ窓のステンド・グラスもある。

フランスの首都パリのシテ島にあるサント・シャペルの2階のバラ窓のステンド・グラス

但し、このバラ窓はルイ9世(聖ルイ)王の時代のものではなく、15世紀に設けられたものなんだそうな。

ついでながら、このサント・シャペルはフランス革命の後にはお役所になっていたらしい。革命の際には教会や修道院は閉鎖されていたからね。でも、サント・シャペルのステンド・グラスが破壊されなかったのは有り難いことだね。キリストの聖遺物や聖歌隊席などは失われたらしいけど。

サント・シャペルのステンド・グラスを再び

そんな聖ルイ王のサント・シャペルとステンド・グラスなんだけど、説明よりも見るべきものだよね。というわけで、下に再びサント・シャペルのステンド・グラスの画像。

フランスの首都パリのシテ島にあるサント・シャペルの2階のステンド・グラス

でもね、これはやはり現場に行かなきゃいかんでしょ。この素晴らしいステンド・グラスにぐるりと取り囲まれて、自分の眼で見ないとわからないものがあるよね。というわけで、眠くなって面倒くさくなっていた私を、サント・シャペルまで引っ張って来てくれた家内に感謝。


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