東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「ニース・エズ・モナコ公国とロンドン」

23. モナコ公国の岩に登ってモナコ・ヴィル

モナコ公国の岩の上にモナコ・ヴィル

フランス南部ニースからモナコ公国にやって来たのは日曜日だった。そして今日は木曜日。モンテカルロでグラン・カジノに行ったし、オテル・ド・パリオテル・エルミタージュのレストランで食事をすることが出来た。その点では前回のモナコ公国の旅では行けなかった場所を見ることは出来たね。

でも、昼間のモナコ公国はほとんど歩いてない。連日、朝から晩まで相手先のオフィスで仕事をしていたからね。そして今日はモナコ公国で最終日。午後にはヘリコプターでニース空港に飛び、そこからロンドンに戻ることになっているんだ。

そんな最終日の今日もモナコ公国のビジネス街で仕事。でも、ちょいと早めにカタがついたんだ。しかも、相手先の責任者も気を使ってくれた。少しモナコ公国を歩いて来たらどうだと言ってくれたんだ。まさに渡りに船。では、遠慮なく散歩に行って来ます。

モナコ公国の中心である大公宮殿のある岩

というわけで、目指したのは上の画像にある岩。西暦1297年にあの岩の上にあった城砦を奪ったところからモナコ公国の歴史が始まった。その中心人物がグリマルディ家(今のモナコ大公家)の御先祖だったわけだ。

上の画像の右の方に建物の一部が見えているけど、あれがモナコ大公宮殿。近くにはかつての大公妃グレース・ケリーが眠るモナコ大聖堂もある。そんな重要な建物が集中している岩の上の地区が、いわゆるモナコ・ヴィルなんだ。これからそのモナコ・ヴィルに登って行こうというわけだ。

モナコ・ヴィルのある岩の下にエレベーター

モナコ公国のビジネス街にあるビルを出た私は、近くにあるショッピング・センターに入る。といっても、買い物をしようというわけじゃない。すぐにその建物の中にあるエレベーターに乗った。

モナコ公国の中心である大公宮殿のある岩の近くのエレベーター

そのエレベーターで上に登ったところが上の画像なんだ。このエレベーターの昇降口は、モナコ公国の中枢モナコ・ヴィルの岩の下にある。ここからモナコ・ヴィルを登って行こうというわけだ。モナコを歩くのは初めてじゃないからね。ちょいと要領よく歩けるね。

モナコ公国の岩に登る坂道

続いて、下の画像にある坂道を登る。今日はちょいと天気ももう一つだし、2月という季節も関係するのか、観光客がいないね。前回のモナコは 7月だったけど、その時には多くの人々が坂道を登っていたんだけどね。

モナコ公国の中心である大公宮殿のある岩の近くの坂道

上の画像ではわからないけど、実はこの坂道から眺めを楽しむことが出来るんだ。特にモナコ大公宮殿近くにある城門を出たあたりからはモナコ港や地中海の眺めが楽しめる。グラン・カジノのあるモンテカルロ地区も遠望できるよ。

岩の上、モナコ・ヴィルの大公宮殿近くの城門

やがて坂道を登っていくと見えるのが、下の画像の風景なんだ。モナコ公国の中枢、大公宮殿や大聖堂のあるモナコ・ヴィルの守りを固める城門。その上には大公宮殿の一部も見えている。

モナコ公国の中心である大公宮殿と城門

このモナコ・ヴィルの岩と城門などの守りが、世界で2番目に小さな独立国モナコを守ってきたわけだね。但し、それは中世までのこと。フランス革命の後にはフランスに占領され、皇帝ナポレオンの没落まではモナコ公国はフランスの一部になっていた。その後も第二次世界大戦においては、イタリアやドイツに占領されていたんだ。

それはさておき、もう少し坂道を登って城門をくぐり、大公宮殿やモナコ大聖堂を見に行くかな。


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