東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「エミリア・ロマーニャとトスカナ(イタリア)」

58. ボボリ庭園のカフェでワインとフィレンツェ遠望

ボボリ庭園のカフェ

ピッティ宮殿の中のパラティナ美術館をあまりにも力を入れて観て歩いたものだから、早くも疲れてしまった。大好きなラファエロの「小椅子の聖母」のみならず、イタリア・ルネサンスの画家の多くの作品があるからね。

パラティナ美術館を出て、ピッティ宮殿の裏手にあるボボリ庭園を散歩でもしようかと歩き始めた。そこで見かけたのが、見晴らしの良さそうなカフェ(下の画像)だった。ここでちょいと休憩しよう。風が心地よさそうな、しかも景色も楽しめそうな2階テラスのテーブルも空いているね。

フィレンツェのボボリ庭園の中にあるカフェ(イタリア)

ところが、そのカフェの中に入ると、係の男性は私たちを店の奥のテーブルに連れて行こうとする。いやいや、待て待て。2階テラスのテーブルが空いているじゃないか。あの席じゃなきゃいやだ。と、ゴネた甲斐があって、2階テラスのテーブルを確保。やはりね。期待通りに眺めがいいぞ。

ボボリ庭園のカフェでワイン

長めの良い2階テラスのテーブルに落ち着いたことだし、ちょいと疲れてもいるし、冷えたワインでも飲もうか。とういわけでオーダーしたのは、中世の塔の街サン・ジミニャーノで大好きになった白ワイン「ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ」だった。そのエチケットが下の画像だね。

フィレンツェのボボリ庭園の中にあるカフェで飲んだ白ワイン「ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ」のエチケット(イタリア)

上の画像のエチケットにも描かれているけど、サン・ジミニャーノの街には中世の塔がそびえていたね。あの塔を眺めて歩いたのはつい昨日のことだったんだ。

ワインを飲みながら軽くランチ

冷えた白ワインを楽しんでいると、フィレンツェのあちこちにあるいくつもの教会の鐘が鳴り始めた。12時なんだ。ついでだから、このカフェで軽くランチにしよう。

フィレンツェのボボリ庭園の中にあるカフェで食べたブルスケッタ(イタリア)

というわけでオーダーしたのが、トマトのブルスケッタ(上の画像)とキノコのリゾット。キノコのリゾットは少々塩味が強いけど、ワインを飲みながら食べるにはまずまずかな。

ブルスケッタは、薄いパンにオリーヴ・オイルを塗り、その上に刻んだトマトを載せ、横にピーマンとオリーヴを添えてある。このトマトのブルスケッタがとっても美味しかった。素材が良いみたい。さすが、イタリアだよね。

フィレンツェ遠望

でもね、なんと言っても最高だったのが、心地良い風を感じながら楽しんだフィレンツェ遠望(下の画像)だった。

フィレンツェのボボリ庭園の中にあるカフェからフィレンツェ遠望(イタリア)

これだけフィレンツェを見渡せる場所はなかなか無いよね。ドームのあるドゥオモ(大聖堂)も見えるし、塔のあるヴェッキオ宮殿もよく見える。このボボリ庭園のカフェの2階テラスのテーブルは思わぬ穴場だったね。

ふと気がついた。セミの声が聞こえる。セミの声を聞くなんて久しぶりだ。長く住んでいるロンドンではセミの声を聞くことなんて無いからね。


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