東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第一部 ソレント・アマルフィ編

A23. アマルフィで食べたシーフードとトマトのスパゲティ

アマルフィの塔の中にレストラン

かつての地中海はイスラム教徒の海だった。当時のスペイン、フランス、そしてイタリアなどの地中海沿岸のキリスト教徒はイスラムの海賊に怯えながら暮らしていたそうな。イタリア南部にあるこのアマルフィの街の人々もそうだった。16世紀の半ばにはイスラムの海賊バルバロッサがアマルフィを襲ったこともあったからね。

イタリア南部アマルフィにあるルナ・コンヴェント(月の修道院)ホテルのアマルフィの塔

月の修道院(ルナ・コンヴェント)ホテルの目の前にあるアマルフィの塔(上の画像)は、そんな16世紀に建てられたものなんだそうな。イスラムの海賊に対する砦の一つだったとか。でも、今ではこの塔の中には月の修道院ホテルのスィート・ルームもある。塔の下には小さいけれどもプールもある。そしてホテルのレストランもこのアマルフィの塔の中にある。今からそのレストランでお昼を食べようというわけだ。

レストランではまず冷えた白ワイン

アマルフィの塔の中のレストランに入ったら、まずはバー・カウンター(下の画像)に直行だ。今日は朝からサンタガタを散歩し、険しいアマルフィ海岸を走る車に揺られ、この月の修道院(ルナ・コンヴェント)ホテルに到着したんだ。青空は広がっているけど、おかげでノドも乾いている。まずは冷えた白ワインを飲みたいよね。

イタリア南部アマルフィにあるルナ・コンヴェント(月の修道院)ホテルのアマルフィの塔の中にレストラン

冷たい白ワインを飲みながら、メニューを読む。さて、何を食べようかな。今夜はミシュラン一つ星のレストランのテーブルを予約してあるから、あまり重たいお昼にはしたくない。午後はアマルフィの街を歩きたいし、軽めのお昼にしておこう。

アマルフィで食べたシーフード・スパゲティ

最初に登場したのは、下の画像にあるシーフード・スパゲティ。これが期待以上に美味かった。

イタリア南部アマルフィにあるルナ・コンヴェント(月の修道院)ホテルのアマルフィの塔の中にレストランで食べたシーフード・スパゲティ

エビ、ムール貝、アサリなどの海の幸は新鮮だし、ソースに使ってあるトマトの味が濃厚。しかも、少し太めのスパゲティの麺の茹で具合が絶妙だった。観光地の、それもホテルのレストランでこんなに美味しいスパゲティに出会えるとは思わなかったね。

トマトとバジルのスパゲティ

もう一皿は、下の画像にあるトマトとバジルのスパゲティ。シーフードのスパゲティと同じく麺のゆで具合が抜群。しかも、たっぷりのトマト・ソースは夏の地中海の太陽の味だったよ。(太陽を食べたことはないけど ・・・ 。)

イタリア南部アマルフィにあるルナ・コンヴェント(月の修道院)ホテルのアマルフィの塔の中にレストランで食べたトマトとバジルのスパゲティ

イタリアにスパゲティなどのパスタを持ち込んだのはマルコ・ポーロだったと主張する人々がいる。でも、彼以前のイタリアにパスタがあったと立証されているんだそうな。でも、パスタを乾燥させて保存する技術は中国からアラブを経由してイタリアに入ったことは間違いないらしい。

他方で、南米からトマト(ポモドーロ)がイタリアに持ち込まれたのは16世紀の半ばだった。そのトマトが南イタリアでは美味しく育つんだよね。そのおかげでトマト・ソースのスパゲティを楽しむことが出来るわけだ。

そのトマト・ソースの作り方なんだけど、ニンニクとタマネギをオリーヴ・オイルで炒め、つぶしたトマトを煮込む ・・・ と。文字で書けば簡単そうな気もする。でも、私にできるはずもないけどね。


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