古代エトルリア美術の宝庫 ヴィラ・ジュリア博物館ボルゲーゼ公園の中にあるボルゲーゼ美術館で、ベルニーニやカラヴァッジョを見て歩いたんだけど、この公園の中にはもうひとつ面白い博物館があるんだ。それが右の画像にあるヴィラ・ジュリア博物館。ここでは様々なエトルリアの美術品を見ることが出来る。ボルゲーゼ美術館から少し歩くけど、古代史ファンには必見かな。 なお、このヴィラ・ジュリア博物館もボルゲーゼ美術館と同じくカメラの使用・持込が禁止されている。だから、不本意ながら下に御紹介する画像は、絵葉書や資料から取り込んだものなんだ。
ゴルゴンの頭像右の画像に写っているのは、ヴェイオという場所で発掘されたテラコッタ製のゴルゴンの頭像。紀元前6世紀頃のものだって。元来は神殿の屋根を飾っていたものなんだそうな。しかし、ユニークな表情だよねえ。 ヘラクレスと戦うアポロ続いて右の画像は、古代エトルリア彫刻の傑作とも評される「ヘラクレスと戦うアポロ」像。紀元前6世紀後半の作品なんだけど、ヴルカと呼ばれる人物が制作したといわれている。そのヴルカは、古代エトルリアを代表する彫刻家らしいんだけど、当時エトルリア王の支配下にあったローマで、カンピドーリオの丘(現在のフォロ・ロマーノのカピトリーノの丘)にあったジュピターの神殿の彫刻も手がけたんだそうな。 エトルリア美術には、右の像と同じく、右足を踏み出しながら右手も前に出している像が多いんだ。歩き難いだろうけどね。 書くのを忘れていたけど、この「ヘラクレスと戦うアポロ」像も、上のゴルゴンの頭像と同じくヴェイオという場所で発掘されたんだそうな。 夫婦の寝棺続いては、古代エトルリア文化の中心地だったチェルヴェテリで発掘された「夫婦の寝棺」とよばっれる作品(下の画像)。このチェルヴェテリでは、ギリシャ文化が大いに取り入れられたらしいんだけど、この寝棺は個性的だよね。上の二つと同じく、これも紀元前6世紀の作品。ヴィラ・ジュリア博物館で買った土産物そして右の画像は、私がヴィラ・ジュリア博物館で買った土産物の腕時計の文字盤。とっても安い品物なんだけど、私の気に入り。日本でこの腕時計を使っている人は他にいないに違いないと考えるとうれしくなっちゃう。今も毎日、腕につけて出勤しているんだ。 その後、さすがにこの腕時計も壊れてしまった。でも、捨てることも出来ず、大事にとってある。 ついでながら、イギリスの首都ロンドンの大英博物館にも古代エトルリア関連の展示がある。もしエトルリアに興味があって、ロンドンに行く機会があれば、立ち寄るのも良いかも。
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