ブルゴーニュ・ワインの商都ボーヌでワインの試飲色彩鮮やかな屋根のオスピス・ド・ボーヌ(オテル・デュー)を出れば、すぐ向かいにあるのがマルシェ・オ・ヴァン。つまりはワイン・マーケットということかな。
その入り口で入場料を払えば、各々に銀色のタート・ヴァン(ワイン試飲用の小さな浅いカップ)を渡してくれる。それを持って地下に降りれば、たくさんのワインの樽が並んでいる。その上に用意されているワインのボトルから自分のタート・ヴァンにワインを注いで試飲するわけだ。
コート・ドールの中心 ボーヌにあるワイン博物館ブルゴーニュ・ワインの商都ボーヌには、ワイン博物館(下の画像)もある。この建物は14世紀から16世紀のもので、中世のブルゴーニュ公の館だったらしい。
中世からコート・ドールの中心でもあるボーヌには、コート・ドールのみならずブルゴーニュ各地から様々なワインが集まっていた。そんな名高いワインを中世のブルゴーニュ公たちは政治的にも利用していたんだそうな。
ボーヌのノートルダム教会おしゃべりを切り上げて再びボーヌの街を歩く。やって来たのはノートルダム教会。(フランスの人々は本当にノートルダムつまり聖母マリアが大好きだよね。パリのノートルダム大聖堂、ディジョンのノートルダム教会、マルセイユのノートルダム寺院、・・・あちこちにノートルダム。)そして下の画像はボーヌのノートルダム教会の聖母マリア像なんだ。神々しいというよりは、とってもチャーミングだよね。イタリアのラファエロの「小椅子の聖母」に匹敵するくらい魅力的だ。
但し、このボーヌのノートルダム教会のお宝は上の聖母マリア像じゃないんだ。15世紀から16世紀にかけて作られたと言われる聖母マリアの生涯を描いたタペストリーがこの教会のお宝だった。もちろん、撮影させてはもらえないけど。
ブルゴーニュ・ワインの商都ボーヌボーヌの街はブルゴーニュ・ワインの商都と言われる。そしてボーヌ周辺のブドウ畑のブドウからもワインが作られている。が、ボーヌのワインにはグラン・クリュはない。せいぜいがプルミエ・クリュのワインなんだそうな。ところが、中世のボーヌの商人たちはブルゴーニュのあちこちでワインの取引を仕切っていたんだ。例えば、あのグラン・クリュのワインを生み出すジュヴレ・シャンベルタンのブドウ畑にしても、別格グラン・クリュのシャンベルタンとクロ・ド・ベーズのブドウ畑を手に入れて名高いワインを育て上げた人物はボーヌでワイン取引をしていた商人だった。 下の画像がそんなワインの商都ボーヌの様子なんだけど、様々なブルゴーニュ・ワインはもちろん、ワイン用品の買い物も楽しめる。私たちがボーヌで買ったのは、ソムリエ・ナイフ、ガラスのキャラフ、デカンタ用に使う銀の漏斗などなど。もちろん、使いこなせないんだけどね。
そして夜はボーヌで泊まっているホテル「ル・セプ」の中にあるレストラン。この店もミシュラン一つ星だったりする。が、店のスタッフもソムリエ氏も英語が苦手みたい。どうなることかと心配になったよ。
ちなみに、フランス東部アルザス地方も古代ローマ帝国の時代からワインを生産していた土地なんだけど、そのアルザス地方の街コルマールもこのボーヌと同じく昔のワイン取引の中心地だったらしい。そんなコルマールの古い街並みを歩くのもワイン好きにはお薦めだよ。アルザス・ワインと郷土料理もとっても美味しいんだ。
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