東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「カンパーニャとローマ・ヴァティカン」(イタリア)

第四部 ローマ・ヴァティカン編

D37. ラファエロが設計したキージ家礼拝堂

ラファエロが設計したキージ家礼拝堂

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会にあるカラヴァッジョの絵画2点を見たら、側廊を出口へと向かう。といっても、このサンタ・マリア・デル・ポポロ教会を見終わったわけじゃないよ。出口近く(出口から二つ目)にあるキージ家の礼拝堂(下の画像)に入るんだ。

イタリアの首都ローマのサンタ・マリア・デル・ポポロ教会にあるキージ家礼拝堂はラファエロの設計による

このキージ家礼拝堂は、アゴスティーノ・キージなる人物のために、16世紀初頭にラファエロが設計したものなんだそうな。

ラファエロの下絵による天井画

このキージ家礼拝堂には、ラファエロが描いた下絵に基づく天井画(下の画像)も残されている。

イタリアの首都ローマのサンタ・マリア・デル・ポポロ教会にあるキージ家礼拝堂の天井画

但し、ラファエロ自身の作品というわけじゃないらしい。そりゃそうだろうね。ラファエロは忙し過ぎるもの。サン・ピエトロ大聖堂の建設を始めたローマ教皇ユリウス2世やフィレンツェメディチ家出身の教皇レオ10世の命を受け、ヴァティカン美術館・博物館にあるヘリオドロスの間署名の間で制作をしていたわけだし。

私の勝手な想像なんだけど、ラファエロもこのキージ家の礼拝堂の仕事を引き受けたくはなかったんじゃないかな。でも、依頼主のアゴスティーノ・キージさんはローマ教皇庁の財務を取り仕切っていた人物でもあり、断ることができなかったのかも。(この頃の教皇庁ってかなりのブラックなのかも。だからラファエロは若死にしたのかな・・・。)

キージ家礼拝堂のフレスコ画

そんなサンタ・マリア・デル・ポポロ教会のキージ家礼拝堂の中にあったフレスコ画が下の画像。

イタリアの首都ローマのサンタ・マリア・デル・ポポロ教会にあるキージ家礼拝堂のフレスコ画

ひょっとして ・・・ と考えて撮影しておいた。でも、色々な資料を見ても、ここにラファエロのフレスコ画が残されているとは全く書いてない。ヴァティカン宮殿の火災の間のように、ラファエロ工房の作品か ・・・ とも思ったんだけど、そう書いてある資料も見つけられなかったよ。

ここでもベルニーニ

そしてこのキージ家礼拝堂でも必見なのが、ベルニーニの作品なんだ。そのベルニーニとキージ家との関係なんだけど ・・・ いや、話も換わることだし、次のページに書くことにしよう。


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「D38. ベルニーニによるハバククとダニエル」



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