東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅
バルセロナで冬の休暇
(スペイン 1995年12月)
13. ガウディのグエル公園 (バルセロナ、スペイン)
バトリョ邸・ミラ邸、更に聖家族教会と、ガウディの建築物を見てきたからには、グエル公園も見ておかないとね。
丘の中腹にあるグエル公園の入り口(右の画像)でタクシーを降りる。
このグエル公園は1900年から1919年にかけて造成された分譲住宅地だった。
ところがあまりに人気が無くて、売れたのは3戸だけ。しかも、その3戸のうち、2戸はグエル氏とガウディだった。
分譲住宅地としては最悪の結果だったわけだ。仕方なく1922年からは市の管理する公園になってしまった。天才の芸術は、なかなか理解されないわけだ。(私にもよくわからないけどね。)
バルセロナの富豪 グエル氏 と ガウディ
- 1878年、建築学校を卒業したガウディの下に注文が舞い込んだ。注文主は皮手袋の店。ショー・ケースを作ってほしいというわけだ。
ガウディの作ったショー・ケースは、パリ万博に出展された。そこでガウディの作品に目を留めたのが、バルセロナの富豪グエル氏だった。
同じ年、ガウディはレアル公園の街頭を設計。
- 1880年、グエル氏とガウディの交友が始まった。
- 1883年、ガウディがヴィセンス邸を建築。
同じ年、ガウディは聖家族教会(サグラダ・ファミリア)の建設にも関与し始めた。
- 1884年、ガウディがグエル別邸を建築。
- 1886年、ガウディがグエル邸を建築。
このグエル邸は、完成前から高く評価され、スペイン王室の摂政マリア・クリスティーナ、イタリア王ウンベルト、マリア・エウラリア王女や多くのジャーナリストが建築現場を訪れたらしい。
- 1889年、ガウディがテレシアノ学院を建築。
- 1891年、ガウディが聖家族教会(サグラダ・ファミリア)の責任者に抜擢された。
- 1898年、ガウディがカルヴェット邸を建築。
同じ年、ガウディはグエル地下聖堂を建築。
- 1900年、ガウディがグエル公園の造成に着手。
- 1904年、ガウディがバトリョ邸の改装に着手。
- 1906年、ガウディがミラ邸の建築に着手。
- 1908年、ガウディにニューヨークの大ホテル設計の話が舞い込んだ。もし実現していたら、ニューヨークでガウディの大建築を見ることが出来たはずなのに ... 。
- 1926年、ガウディが交通事故死。
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