東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

スコットランドの旅(イギリス)

17. ミリタリー・タトゥー

エディンバラ城でミリタリー・タトゥーの時間を待つ

エディンバラ城からロイヤル・マイルを歩き、セント・ジャイルズ大聖堂やホリールード宮殿を見て、エディンバラ市内で土産物を買い込む。が、まだ少し時間が早い。ホテルの部屋でしばし休憩だ。

夕闇を待つエディンバラ城のミリタリー・タトゥー(スコットランド、イギリス) そして夕方だ。ホテルの部屋を出る。そのあたりのレストランで手早く夕食を済ませ、エディンバラ城へと向かう。

エディンバラ城内に用意されたミリタリー・タトゥーの会場に入り、指定の座席に座る。まだ空は明るいし、ミリタリー・タトゥーの始まる時間にはまだ少し早い。が、既に満席に近い状態だ。

この会場にいる誰もが、日が落ちて暗くなり、ミリタリー・タトゥーが始まるのを、今か今かと待ちかねている。だって、この時期にスコットランドへ来て、エディンバラに滞在するといえば、それはミリタリー・タトゥーを見る為と言っても過言じゃないものね。

バグパイプの響きで始まったミリタリー・タトゥー

夕陽に赤く染まった空が闇に変わるころ、エディンバラ城内の明かりが消えた。城の塔の上にほのかな灯りが見える。その灯りの中に浮かぶタータン・チェックのキルト。そしてバグパイプのもの哀しい響き。いよいよ、ミリタリー・タトゥーが始まった。

エディンバラ城のミリタリー・タトゥー(スコットランド、イギリス)

スコットランドの調べとも言えるバグパイプは今までにも何度も聞いている。スコットランドの奥地、ハイランドのネス湖のほとりのアーカート城でも聞いた。昨夜のエディンバラ市内のホテルのレストランでのスコティッシュ・イブニングでも聞いた。ロンドン市内の路上のミュージシャン(バスカー)たちのバグパイプも聞いた。でも、今夜のミリタリー・タトゥーでエディンバラ城の塔の上で演奏されるソロのバグパイプのもの哀しさはピカイチだ。

明るくにぎやかなミリタリー・タトゥー

といっても、ずっともの哀しいわけじゃないよ。ハイランド連隊バグパイプ・バンドのタータン・チェックを着た数十人の人々が奏でる勇壮なバグパイプもある。

エディンバラ城のミリタリー・タトゥー(スコットランド、イギリス)

ハイランド・ドレスを着たスコットランドの女性たちによるスコティッシュ・ダンスもある。海外から招待された軍楽隊も見事な行進をしながらの演奏もあったよ。

ミリタリー・タトゥーのフィナーレはバグパイプ

多くの人々が行進し演奏する一方で、エディンバラ城もスポット・ライトを浴び、ミリタリー・タトゥーは最高潮を迎える。

エディンバラ城のミリタリー・タトゥー(スコットランド、イギリス)

やがて照明が落ち、客席が静まりかえる。流れてくるバグパイプの響き。姿を見せたタータンチェックの男。エディンバラ城で観衆を盛り上げたミリタリー・タトゥーのフィナーレは、やっぱりバグパイプだった。もちろん、それが最も似つかわしいんだけどね、ここでは。

ミリタリー・タトゥーについて

毎年 8月に行われるエディンバラ・フェスティバルの多くのイベントの中でも、最も人気の高いのがエディンバラ城で行われるミリタリー・タトゥーだね。私たちが予約を入れたのたは 6月初旬だった。が、それでも最前列の席を確保することは出来なかったんだ。それほど人気がある。

ミリタリー・タトゥーは、 8 月後半に 3 週間にわたって開催される。その時期にエディンバラを訪れる予定があるならば、とにかく早くチケットを手配すること。夏のエディンバラでは必見のイベント。ついでにホテルも交通機関も早く予約すること。

ミリタリー・タトゥーを見る場合は、必ず雨具を用意しておくこと。 8月下旬のスコットランドは、雨が多くて寒い。また、雨具としては、傘よりも雨合羽の方が良い。後ろの人の邪魔になるため、傘をさすのは遠慮した方が良い。

また、ミリタリー・タトゥーはテレビでも放送される。 基本的には 8月下旬の最後の土曜日の夜。その時期にイギリスを旅する人は、エディンバラに行くことが出来なくても、ミリタリー・タトゥーを見ることが出来るよ。(放送時間に関しては、新聞などで確認のこと。)


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