東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅

旅行記 「エミリア・ロマーニャとトスカナ(イタリア)」

48. 鉄道でフィレンツェに向かう

フィレンツェに向かおう

昨日から今日にかけては、フランチジェーナ街道の重要な中継地ともなっていた中世の塔の街サン・ジミニャーノを堪能した。でも、そろそろ出発の時間だね。

イタリア北部略図、フィレンツェ周辺

そろそろ次の目的地であるフィレンツェに向かうことにしよう。トスカナ地方の中心でもあるフィレンツェは、19世紀には近代イタリア王国の首都だったこともある。「神曲」で名高いダンテが生まれ、ローマのサン・ピエトロ大聖堂にあるピエタのミケランジェロが学び、ラファエロの「小椅子の聖母」を観ることの出来るフィレンツェが、今回の旅のフィナーレの舞台なんだ。

アルファ・ロメオでポッジボンシ駅まで

泊まっていたサン・ジミニャーノのホテルに頼み、タクシーを呼んでもらう。やがてやって来たタクシーはアルファ・ロメオ。いつもタクシーに乗ってばかりの私だけど、アルファ・ロメオのタクシーに乗るのは初めての経験だね。

その車はすごい。でも、運転手氏は極めて紳士的な運転をする。ところが、彼がアクセルを踏み込んだことが一度だけあった。前をゆっくりと走る大きなトレーラーを追い越す時だった。おかげでアルファ・ロメオの加速の素晴らしさを体感することができたよ。

やがてポッジボンシ駅(そのホームの様子が下の画像)に到着。サン・ジミニャーノの街からの所要時間は 20分ほど。タクシーの料金は日本円で 2,500円くらいだったかな。

サン・ジミニャーノに近いポッジボンシ駅のホーム(イタリア)

今日の目的地であるフィレンツェまでは鉄道を利用するんだけど、このポッジボンシ駅から列車に乗るつもりなんだ。でも、その列車が来る前に駅のカフェでお昼を食べた。モツァレラ・チーズをはさんだフォルカッチャのサンドイッチ、直径 20cmほどのピザ、ビール 2本で日本円にして 650円ほど。安いよね。しかも、美味い。イタリアは美味しくて大好きだ。

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着

ポッジボンシ駅から乗り込んだ列車は13時53分に発車。しばしイタリアの鉄道の旅を楽しむ。今回の旅では何度も鉄道を利用している。ラヴェンナからボローニャに戻る時には鉄道事故の混乱で大変だったけど、それ以外は心地良く鉄道の旅を楽しめているよね。シエナからサン・ジミニャーノに向かう時に列車に乗り間違えたのは別として ・・・ 。

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅のホーム(イタリア)

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(上の画像はそのホームの様子)に到着したのは15時過ぎだった。フィレンツェ市内にはいくつかの鉄道の駅があるんだけど、その中心となるのがフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅なんだ。この駅にはローマなどに向かう長距離列車も停車するんだけど、更にはフランスなど国外に向かう列車も停まるんだそうな。

久々のフィレンツェ

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の外に出る。そこで眼にするのが、下の画像の風景だ。目の前の赤いバスがちょいと邪魔だけど、その向こうに見えているのはサンタ・マリア・ノヴェッラ教会。その前にあるから、この駅はフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅と呼ばれるわけだ。(ちなみに、「フィレンツェSMN駅」と略されることもある。)

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の前の風景(イタリア)

久々のフィレンツェの街。数日前にボローニャからシエナに向かう時にはここで列車を乗り換えたけど、駅の外には出ることもなかったんだ。この街を歩いたのは3年前のイタリア北部の旅のことだった。

その旅では目の前にあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の中も歩いたね。ちなみに、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の正面ファサードは駅とは反対側にある。美しく装飾されて、全く違った印象なんだ。


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