東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅冬景色のトルコ
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テオドシウス帝の城壁(トルコ、イスタンブール)イスタンブールの旧市街、つまり、かつてのコンスタンティノープルの西の境界で見かけたのが、テオドシウス帝の城壁(下の画像)だ。西暦410年、ゴート族によってローマが劫略された。現在のイタリアの首都ローマを中心としていた西ローマ帝国が滅亡するまではまだ数十年あるにしても、当時のゲルマン系諸族による脅威は大帝国をも圧迫するものとなっていたわけだ。 その報せを受けて警戒を強めた皇帝テオドシウス2世は、コンスタンティノープルの西に城壁を築くことを命じた。その命に従って築かれたこの三重の城壁は、延長約5.6km。西暦412年に着工され、完成したのが413年だった。 結局は1453年にオスマン・トルコ軍によって攻略されたコンスタンティノープルだけど、第4次十字軍による攻略を除いて、それまで外敵の攻撃に耐えることができたのは、一つにはテオドシウス帝の城壁があったからだと言えるよね。
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