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東西南北 春夏秋冬
ヨーロッパの旅
パリに住んだ ・・・ つもりの 9日間 (フランス)
パリからロワール、ノルマンディー、シャルトルまで
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サン・ドニ大聖堂にあるフランス王家の墓所
-6. アンリ4世 (ブルボン家)
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フランス王権の絶頂期と言えば、太陽王ルイ14世の時代かな。そのルイ14世を生んだブルボン家をフランスの王家にした人物と言えば、16世紀の宗教戦争に勝ち抜いたアンリ4世だよね。
そのアンリ4世なんだけど、フランスとスペインに挟まれた小国ナヴァールの王子として生まれている。父のアントワーヌ・ド・ブルボンは、シャルトル大聖堂やパリのサント・シャペルを建設した聖王ルイ9世の子孫だ。他方、母のジャンヌ・ダルブレはナヴァール王アンリ・ダルブレとフランス王フランソワ1世の姉の娘だから、こちらも血統は素晴らしいよね。
しかし、彼はなるべくしてフランス王になったとは言えないんだ。というのも、フランス王アンリ2世の王妃カトリーヌ・ド・メディチは4人も王子を産んでいたからね。それだけフランス王の候補者がいれば、アンリ4世の順番が来るなんて誰も思わないじゃない。
ところが、その4人の王子たちは、次々と若死にしちゃった。その結果、フランス王家ヴァロワ・アングレーム家の遠縁に過ぎなかったアンリ・ド・ブルボンに御鉢が回ってきたというわけだ。但し、ユグノーのアンリ4世に対しては、ローマの教皇に従うカトリックの反発は強かった。ローマ教皇シクストゥス5世もアンリ4世を破門していたんだ。というわけでフランス王となった後のアンリ4世はとっても苦労しているんだ。
フランス王アンリ4世(アンリ・ド・ブルボン) 略年表
- 1553年、ナヴァール王国の王子としてアンリ・ド・ブルボンが誕生。
父アントワーヌ・ド・ブルボンは聖王ルイ9世の子孫。
母ジャンヌ・ダルブレは、フランス王フランソワ1世の姉マルグリットとナヴァール王アンリ・ダルブレとの間に生まれた。
- 1572年、パリのノートルダム大聖堂で、ヴァロワ・アングレーム家の王女マルグリット(マルゴー)と結婚。
しかし、その直後に起こった聖バルテルミーの虐殺の際に捕えられ、カトリックへの改宗を強制され、その後も幽閉され続けた。
- 1576年、幽閉を脱出し自由を回復したナヴァール王アンリ・ド・ブルボンは、プロテスタント(ユグノー)に復帰した。
- 1581年、ナヴァール王アンリ・ド・ブルボンが、フランス・プロテスタントの盟主となった。
- 1584年、ヴァロワ・アングレーム家の最後の王位継承権者だったアンリ3世の弟アンジュー公が死去。
フランスの王位継承権を定めるサリカ法典に従えば、ナヴァール王アンリ・ド・ブルボンがフランス王位継承権者の筆頭になった。
- 1585年、フランス王アンリ3世によって、ナヴァール王アンリ・ド・ブルボンの王位継承権喪失が宣言された。
- 1588年、王権を脅かすまでに強大化したギーズ公アンリをフランス王アンリ3世がブロワ城で暗殺。
同年、アンリ3世はアンリ・ド・ブルボンを王位継承者に指名した。
- 1589年、フランス王アンリ3世が、カトリックの修道士によって暗殺され、ナヴァール王アンリ・ド・ブルボンがフランス王アンリ4世として即位(同じ年にカトリーヌ・ド・メディチ死去)した。
しかし、国内では旧教同盟がアンリ4世の即位に反対し、フェリペ2世の娘をフランス王に推すスペインも介入し、アンリ4世の王国支配は容易には確立されなかった。
- 1593年、フランス王アンリ4世がカトリックに改宗した。
- 1594年、アンリ4世がフランスの首都パリに入城した。
- 1598年、フランス王アンリ4世がフランス全土を支配下に置いた。アンリ4世はナントの勅令を発し、フランスにおける宗教戦争に終止符を打った。
他方、介入を続けていたスペインとヴェルヴァン条約を結び、和平が成立した。
- 1600年、フランス王アンリ4世がマリー・ド・メディチと再婚した。
- 1610年、狂信的なカトリックによってアンリ4世が暗殺された。
フランス王家の墓
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