オルセー美術館から眺めたセーヌ川とルーブル美術館ロンドンに7年半も住むことができたおかげで、しかもロンドンとパリを結ぶユーロ・スターが開通したおかげで、パリには何度も遊びに来ることができた。でも、今日ほどパリを歩き廻って観光したことは無かったね。朝からパリ郊外にあるサン・ドニ大聖堂、パリ市内に戻ってクリュニー美術館、サント・シャペル、コンシェルジュリー、そしてオルセー美術館だ。さすがに疲れたよね。というわけで、オルセー美術館のテラスに出てちょいと休憩。下の画像は、そのテラスからの眺めだ。
上の画像に移っている川は、パリを流れるセーヌ川だね。西暦845年には、このセーヌ川を遡ってきたヴァイキング(ノルマン人)がパリを略奪している。そんなヴァイキングにセーヌ川下流のノルマンディー公国を与えたのが西暦911年。そのノルマンディー公国のウィリアムが西暦1066年に英仏海峡を渡り、イングランド征服王ウィリアム1世になったわけだね。
パリの凱旋門をタクシーから見上げたでも、今日はまだ終わっていない。長い一日のフィナーレはまだ先なんだ。まずはアパルトマンへ戻り、風呂で汗を流し、ジャケットに着替える。通りに出てタクシーに乗り込み、そのタクシーの窓から見上げた凱旋門が下の画像なんだ。
この凱旋門なんだけど、そもそもはフランス革命の後にフランス皇帝となったナポレオンが計画したもの。但し、凱旋門が完成した西暦1836年の時点では、既にナポレオンはセントヘレナ島で亡くなっていたんだけどね。でも、西暦1840年にナポレオンの遺骸がパリに帰還した時には、完成した凱旋門が出迎えたというわけだ。
ブローニュの森のレストラン「グランド・カスカード」タクシーは更に西へ向かって走りつづける。目指すはフランス皇帝ナポレオン3世統治下の西暦1854年に完成したブーローニュの森。そのブローニュの森の中にあるレストラン「グランド・カスカード」(下の画像)で食事をとることになっているんだ。
乗って来たタクシーはレストランのすぐ前で停めてくれた。でも、せっかくのブローニュの森だし、まだ明るさも残っているし、ちょっとだけ散歩してからにしよう。但し、このブローニュの森にはおホモだちや夜の特殊職業婦人も集まるらしいから、注意して歩いたけどね。女性一人では散歩しない方が無難だと思うよ。
ミシュラン一つ星のレストラン「グランド・カスカード」でディナーさて、散歩を終えてレストラン「グランド・カスカード」に入る。ミシュラン一つ星のレストランなんだ。何を食べるかな。とりあえずアペリティフに頼んだロゼのシャンパンを飲みながらメニューを読んで料理を注文する。家内の前菜はトリュフのマカロニ。プリプリのマカロニの中にトリュフがぎっしり。これは逸品だった。私の前菜はランゴスティンとコジェットの花のフライ。軽い仕上がりでさらっと食べちゃったね。 そしてメインに選んだのは二人とも鱸のパイ包み焼き。テーブルの横で鱸のパイを開き(下の画像)、皿に盛り付けてくれた。その身がプリプリで、しかも味付けがシンプルあっさりだったのが良かったね。良い素材と丁寧な調理をあっさり味付けが引き立てたみたい。
選んだ料理に合わせたいと考えていたワインはフランス南部プロヴァンス地方のバンドールかカシのロゼだった。でも、このグランド・カスカードにはプロヴァンス地方のワインが無かったんだ。がっかりしていた私にソムリエが勧めてくれたのがペサック・レオニャンの白。これが力強くシャープで良かったね。
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