パリのミシュラン三ツ星レストラン「タイユヴァン」へロンドンからユーロ・スターでパリに来て一週間になる。よくまああちこちと観光して周っているもんだ。ロワール川ではブロワ城やシュノンソー城、ノルマンディーではイングランド征服王ウィリアム1世ゆかりのバイユー・タペストリーやカーン城、エドワード黒太子ゆかりのガイヤール城やクロード・モネのジヴェルニーの家にある睡蓮の池などなど。もちろん、足許のパリもあちらこちらと歩き周っている。これが観光ツアーならばバスの中の座席で居眠りして休養もできるんだろうけど、個人旅行ではそうもいかない。というわけで、今朝はゆっくりと起き出し、アパルトマンを出て近所の散歩に出たのが10時。ついでに近くのスーパーで買い物。店のお惣菜コーナーで寿司を見かけた。もちろん、買わなかったけどね。
アパルトマンに戻って着替えを済ませる。12時には再び出かける。地下鉄で到着したのは、ミシュラン三ツ星(西暦2007年から二つ星)の老舗のレストラン「タイユヴァン」だ。上の画像がその入り口なんだけど、老舗のミシュラン三ツ星のレストランにしては意外なほどに目立たない玄関だよね。目立たせる必要も無いんだろうけどね。
今日は「タイユヴァン」でランチこの老舗のレストラン「タイユヴァン」のテーブルを予約したのは3ヶ月前。気合を入れて夜のテーブルを取ろうとしたんだけど、あいにくと満席で取ることができず。やむなく今日はランチというわけだ。今は9月上旬。パリの人々も夏のバカンスを終えてパリに戻り、老舗のレストランでディナーを楽しもうと言うわけで、夜は席が取れなかったんだろうね。それに真夏の8月に着飾って立派なレストランに食事に来るのもちょいと億劫だよね。着飾るならば、少し秋風が吹いて涼しくなってからが心地良いよね。そんなわけで、この時期は良いレストランは混んでいるわけだ。
ちなみに、このレストラン「タイユヴァン」の開店は西暦1946年のことなんだそうな。さすがに、西暦1582年開店というレストラン「トゥール・ダルジャン」の歴史には及ばないけどね。
老舗のレストラン「タイユヴァン」で楽しんだ料理とワイン最初の料理はフォアグラ。続いてトリュフのラヴィオリ。更には岩ヒメジのグリル。しっかりとした味なんだけど、あっさりと食べさせる。極めてオーソドックスな料理だね。モネの「睡蓮の池」を歩いた夜に食事をした同じミシュラン三ツ星のレストラン「ピエール・ガニェール」とは好対照だね。
そしてメインは子ヒツジのグリル。柔らかくて、臭みが無くて、それでいて脂身が美味い。その料理に合わせたボルドーの赤ワイン(そのデキャンタの様子が上の画像)も料理を引き立ててくれたね。ちなみに、料理の前半にはシャサーヌ・モンラッシュの白ワインを合わせたんだ。お昼から欲張りなことだね。
レストランで料理の画像を撮影するのって ・・・ところで、レストランで料理の画像を撮影することについて、様々な議論があるらしい。客が料理の画像を撮影することをいやがっているシェフも少なくないんだそうな。画像を撮影し、それをSNSなどにアップし、コメントしている間に料理が冷めてしまうと憤慨しているシェフもいる。素人が撮影する画像の質の悪さを指摘するシェフもいる。そんなわけで、メニューに撮影禁止を明記するレストランもあるとか。他方で、料理の画像を撮影し、サイトなどにアップすることを擁護する説もある。レストランの宣伝になると主張する人もいる。シェフたちの手抜きを防ぐ効果があると説く人もいる。 でも、旅行で訪れた先で滅多に行けないレストランの料理を撮影するのは、旅の楽しみの一つであることは間違いないよね。料理が冷めることがないように手早く、且つ周囲にも配慮して撮影することは許して欲しいな。とはいえ、撮影禁止を明記している店では、シェフの気持ちを尊重することも必要なんだろうね。
アパルトマンの部屋でディナー老舗のレストラン「タイユヴァン」で素晴らしいランチを楽しんだ私たちは、凱旋門の近くを散歩し、やがて地下鉄でアパルトマンの部屋に戻った。ちょいと眠くなった私は、少しだけベッドに横に ・・・ なったつもりだったんだけど、目が覚めたら18時半だったよ。結局、今日はランチを楽しんだだけで終わっちゃった。パリへ来てから頑張って観光し過ぎて疲れちゃったかな。但し、家内は私が眠っている間にパリでショッピングを楽しんできたらしいけどね。むしろ私がいなくて一人の方が自由に気軽にショッピングが出来て良いらしい。私だってショッピングにお付き合いするのは苦痛の極みではあるけどね。
というわけで、今日のディナーは近所のスーパーで買ってきた食材とワインで済ませちゃう。アパルトマンのダイニングのテーブルに並べた今日のディナーの様子が上の画像だ。キッシュ・ロレーヌ、トマト、オリーブ、ピクルス、ハム、チーズ、そしてボルドーの赤ワイン。
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