東西南北 春夏秋冬 ヨーロッパの旅バルセロナで冬の休暇
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カタルーニャ独立主義者の大本山余談をもう一つ。スペイン継承戦争末期の1714年、ハプスブルグ家を支持するバルセロナを、ブルボン朝出身のスペイン国王フェリペ5世の軍が征服した。その際にバルセロナを守って戦死した人々の遺骸も、この海の聖母マリア教会に埋葬されているんだ。そんな海の聖母マリア教会は、カタルーニャ民族主義の大本山ともなっている。だから、今でも毎年9月11日には、この教会を中心として、カタルーニャ独立派のデモが行われるらしい。 幻の巨砲 「聖女エウラリア」1131年に改善された製鉄法のおかげで、中世のバルセロナでは製鉄産業が盛んだった。その鉄を利用して、バルセロナでは大砲も製造されていたんだって。1463年のことなんだけど、バルセロナで重さ810トンの巨砲が製造された。付けられた名前は街の守護聖人「聖女エウラリア」。 ところがだ、この巨砲を実際に発射したら、一発目で砲身が破裂しちゃった。というわけで、巨砲「聖女エウラリア」は幻に終わっちゃったわけだ。
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